KCCS 石狩市公道で「無人自動配送ロボットによるロボットシェアリング型配送サービス」実証実験

京セラコミュニケーションシステム(KCCS、黒瀬善仁社長、京都市伏見区)は8月17日、「無人自動配送ロボットによる工業地域向けロボットシェアリング型配送サービスの実証実験」を石狩市の石狩湾新港地域の公道(車道)において開始したと発表。
無人の自動配送ロボットが車道を自動走行する試験は国内初。

早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科の小野田弘士教授、石狩市、セコマ、ヤマト運輸、エンパイア―、北海道日野自動車、石狩湾新港企業団地連絡協議会事務局・石狩開発、石狩新港運送事業協同組合、協同組合石狩新港卸センターが協力する。
走行予定エリアは、石狩湾新港地域(石狩市新港西1丁目と3丁目の一部)の一般車が走行する車道。走行エリアの外周は3㎞、走行ルートの総長は5㎞。期間は同16日から9月中旬まで。

NEDOが公募する「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」で採択された取り組みとして実施する。地域内の事業者でシェアリングする1台の無人自動配送ロボットが、地域内の小売店商品や企業間輸送貨物を集荷、効率的なルートを選択・走行し、配送する。ロボットへの荷物の預け入れ、荷物の受け取り、ロッカーの開閉などはスマートフォンで管理する。

これまで国内で実施されている自動配送ロボットの公道走行実証では、主に小型・低速のロボットによる歩道での走行が主流だったが、今回の実証では、広域にわたる工業団地での共同利用・効率的な配送を想定し、従来よりも大型・高速なロボット(ミニカー(長さ2.5m以下×幅1.3m以下×高さ2.0m以下)に準じた大きさ、最高速度時速15㎞)に複数サイズのロッカー20個を搭載し、車道を走行する。ロボットは無人での自動走行となるが、石狩湾新港地域内の事務所から走行状態を常時監視し、自動回避が困難な状況では遠隔操作に切り替えて走行する。

北海道運輸局から車両の自動走行や近接・遠隔監視での運転操作が可能となるように保安基準緩和認定を受け、北海道警察から自動走行ロボットの公道(車道)実証実験に関する道路使用許可を取得し、石狩市の協力を得て実施する。

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