北海道中小企業団体中央会は2月16日、道内のものづく補助金採択事業者の事業成果事例10社が掲載された「ものづくり補助金成果事例集2021(北海道版)」を公表した。
物流事業者として、エース(林博己会長、石狩市)の「北海道物流イノベーションセンター設立計画」の事例が紹介されている。
中小企業・小規模事業者の設備投資等の支援を目的として「ものづくり補助金」事業は平成24年度に創設。令和元年度(3次締切補助事業完了者)までの実施事業者を対象に、補助事業の取組内容や成果等を調査し、その内容を内外に公表することを目的として、顕著な成果を上げた10事例を選定し、事例集として取りまとめた。
エースの「北海道物流イノベーションセンター設立計画」では、「石狩第7物流センター」に自社開発した WMSを導入し、レーザー誘導方式無人フォークリフト(AGF)と レールレス移動ラックの組み合わせの自動化設備を構築したことで、「荷さばき作業の省人・省力化や労働時間の短縮、人手不足の解消、作業精度と生産性の向上、ドライバー待機時間の大幅な短縮を実現した」と説明。
「全国でも例を見ない先進的・独創的なシステム」を構築・運用したことで、「全国から50団体430 人が見学に訪れている」と紹介している。