ビジネス機械・情報システム産業協会（ＪＢＭＩＡ、沖津雅浩会長、東京都港区）は12月24日、複数の会員企業が連携して推進する「共同配送」プロジェクトが、経産省および国交省主催の令和６年度物流パートナーシップ優良事業者表彰において、「物流ＤＸ・標準化表彰」（経産省）を受賞したと発表。
表彰式は同23日に砂防会館別館にて行われた。
同プロジェクトでは、個社の枠を超えた業界内の連携により、物流分野の課題に取り組み、環境負荷の低減と持続可能な社会の実現を目指している。今回の受賞は、プロジェクトの意義と成果が高く評価された結果としている。
同プロジェクトは、事務機業界における複数の会員企業の協力を通じて、物流業界の長年の課題である「ドライバー不足」や「低積載配送」、「月末集中による波動問題」などに対応し、「競争」から「共創」への転換を実現。
同５年４月から同６年３月までの北海道エリアにおける実績では、「ＣＯ２排出量を年間62・５㌧（16・４％）削減」「車両台数を年間９３８9台（19・８％）削減」「積載率向４・８％向上」といった成果を確認。これらの成果により、環境負荷の低減と物流効率の向上が実現した。
同年には北海道のほか、北陸および東北エリアでの展開が完了、同７年には九州、甲信越、中国・四国エリアへの展開を予定している。
同プロジェクトに参加する企業は、共同配送を通じて物流の安定性とコスト削減を実現するとともに、労働環境の改善にも貢献しているとしている。
今回の表彰は、同プロジェクトの成果が広く認められ、さらなる普及と発展への期待が込められたものといえ、事務機業界の挑戦が、物流業界全体の革新を牽引することを目指しているとしている。
