札幌市は12月25日、観光客の増加に伴う市民生活への影響の軽減や観光客の満足度向上を目的として、「手ぶら観光」の推進を図るため、定山渓地区と市内中心部の「手荷物当日配送サービス」と、さっぽろ雪まつり期間の「手荷物預かりサービス」を開始すると発表した。
「手荷物の当日配送サービス」は、前年の雪まつりや紅葉の時期に、観光客が増加することで札幌駅と定山渓を行き来する市内バスに混雑が見られ、一部乗り残しも発生している状況であったため、観光客の手荷物を配送するサービスにより、一便あたりの乗客者数を増やし、混雑の軽減を図ることを目的として導入する。
定山渓地区の各ホテルと市内の中心部(東急百貨店さっぽろ店・札幌ストリームホテル)の間で、観光客の手荷物を当日配送することにより、公共交通機関の混雑緩和を図る。
期間は1月15日から2月28日まで。料金は手荷物1個につき550円。事前予約システム(日本語、英語、中国語に対応) で申し込む。
同サービスは、シズナイロゴス(伊藤功一郎社長、札幌市白石区)が受託。同社では「観光の繁忙期の期間限定だが、観光客の満足度向上及び定山渓地区のオーバーツーリズム(路線バスの乗り残し)回避が期待される取り」と案内している。
雪まつり期間の「手荷物預かりサービス」は、会場をスーツケースを持って移動する観光客が見られることから、 預かりサービスを開始することで、観光客の利便性を高め満足度の向上につなげる。
地下鉄大通駅(地下1階東西線西改札口付近)とJR札幌駅の観光案内所で観光客の手荷物を預かり、快適に会場を見て回ってもらう。
期間は1月28日から2月12日まで。料金は手荷物1個につき1000円。利用は、午前9時以降に希望する預け先で手荷物を預け、当日午後7時30分までに引き取る。
秋元克広市長は「これらのサービスにより、混雑の軽減を図り、多くの観光客の皆さまに札幌の街をより快適に楽しんでいただきたい」とコメント。