札幌市まちづくり政策局総合交通計画部交通計画課は11月5〜16日にかけて、札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)北1条イベントスペースで「都心アクセス強化パネル展」を開催している。
札幌市は人口100万人以上の政令指定都市の中で、最も都心と高速道路までの距離が遠く、都心へのアクセス性が脆弱な状況にある。
都市の魅力と活力を高めていくために、道内の各地域や空港・港湾等の交通拠点から都心へのアクセスを強化し、広域的な交通ネットワークを形成する必要があることから、平成24年1月に「札幌市総合交通計画」において、「創成川通(国道5号)を自動車の円滑性向上を重点的に図る路線(都心アクセス強化道路軸)」に位置づけるとともに、同25年10月の「札幌市まちづくり戦略ビジョン」、同28年5月の「第2次都心まちづくり計画」などの各種計画において、その必要性を位置づけ、国等の関係機関と連携し、創成川通の機能強化に向けた検討を進めている。
同パネル展では、「朝夕ラッシュ時、冬期積雪時は速度低下が著しく、目的地まで時間どおりに到着することが困難」「並行、交差道路における交通混雑が発生」「札幌北ICにおける出口渋滞が発生」といった創成川通の現状の課題を示すとともに、創成川通の機能強化によって、「安定した輸送ルートが確保され、物流の信頼性が向上する」「物流の効率化により、ドライバーの負荷が軽減される」「石狩湾新港までの輸送ルートが強化される」といった物流上の利点があるとPRした。