カルビーと、しれとこ斜里農業協同組合(JAしれとこ斜里、斜里郡斜里町)は1月23日、ばれいしょの安定調達、冷凍加工施設建設・運用を行うことで基本合意したと発表。
国内ばれいしょ生産量の約19%(年間37・9万㌧:2024年3月期)を使用するカルビーグループは、同連携で年間約4万㌧まで原料ばれいしょの調達が可能となる。2030年までに国内ばれいしょ調達量40万㌧以上の確立を目指しており、今回の取り組みは、その達成に向けた大きな布石。
JAしれとこ斜里の生産者にとっては、他作物から加工用ばれいしょ生産に転換することで収益面の改善を図る。また、JAしれとこ斜里が建設する冷凍加工施設を足掛かりに、カルビーグループは、「ポテりこ」をはじめとする冷凍食品事業に本格参入する。
両者の協働で、ばれいしょの安定的な販売先の確保と地域雇用の創出が期待されるとしており、現時点での投資規模は共同で約200億円を見込む。完成後の運営はカルビーグループに委託され、操業開始は2027年度中を目指す。
両者は、双方の強みを活かしながら協働し、持続的な原料調達と北海道農業の振興に取り組んでいくとしている。