カーフェリーにおけるETC多目的利用サービスの試行運用実施 テーオー運輸が協力

沖電気工業、オリエントコーポレーション、ソニーペイメントサービス、NEXCO中日本、中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋、三菱プレシジョン、メイテツコムの7者は3月15日、「カーフェリーにおけるETC多目的利用サービスの試行運用」を実施すると発表した。
青森県フェリー埠頭公社、川崎近海汽船とともに、テーオー運輸(松岡隆雄社長、恵庭市)が協力する。

カーフェリーにおいてネットワーク型ETC技術を活用し、一連の技術面・運用面の検証をおこなうことを目的としたもので、八戸港フェリーターミナルにおいて3月18日〜31日の間、八戸発17:30、22:00の2便を利用するテーオー運輸の車両を対象として行う。

現行の乗船手続きは下記のような流れ。
①利用者(会社)が事前に乗船予約
②運転手が車検証を持って窓口へ
③運転手が乗船申込書に記入
④運転手が車検証を添えて乗船申込書を窓口に提出
⑤フェリー会社が窓口で予約情報と乗船申込書、車検証の車両情報(車長など)を照合
⑥フェリー会社が乗船券を発券
⑦車両が乗船(乗船口で、誘導員が乗船確認)
⑧後日、1カ月分のフェリー乗船料金をまとめて請求し、当該料金を振込。事前に預託金を受領し、乗船毎に当該料金を受領(毎月の請求金額取りまとめや、預託金の残高管理業務が必要)

試行運用では下記のような流れとなる(下線部分が現行からの変更箇所)。
①利用者(会社)が事前に乗船予約
車両が駐車場入口到着時に、ETC無線通信で車載器の車検証情報などを取得
システムが車載器から取得した情報と予約情報をもとに乗船申込書を自動印刷
運転手が自動印刷された乗船申込書を確認し、提出
省略
⑥フェリー会社が乗船券を発券
乗船時にETC無線通信でETCカード番号などを取得し、乗船を確認
⑧後日、1カ月分のフェリー乗船料金をまとめて請求し、当該料金を振込。事前に預託金を受領し、乗船毎に当該料金を受領(クレジットカードによる模擬決済を実施)

利用者にとっては「乗船手続の簡素化による利便性向上(運転手が乗船申込書の記入や車検証提示を省略)」、フェリー会社にとっては「乗船手続の簡素化による業務効率化(予約情報と乗船申込書、車検証情報の照合作業の削減)」といった効果が見込まれている。

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