エース(林博己会長CEO、石狩市)は6月16日、札幌サンプラザで創立35周年記念式典を開催し、100人あまりが出席。同社は5年後までに「売上規模300億円企業グループ」となることを目指しており、出席者はこれまでの歴史を振り返るとともに、この目標達成に向けて改めて団結を図った。
林会長は「35年前に会社を興し、7人の社員を採用してスタートした。変化に対応しながらも、残すものは残し、ぶれない経営をしてきた。もっと会社をよくしたいと考えている。会社を変えていくには、よそ者、ばか者が大事。自分の考えていることは躊躇なく進言してほしい」と述べたほか、昨年10月に竣工した石狩第7物流センターについて触れ、トラック予約システムやレーザー誘導式無人フォークリフト、レールレス電動移動パレットラックなど最新の機器・システムを活用したことで「物流センターのあり方を変えていく。従来は朝から夜までフォークリフトで荷役作業をしていたが、最新設備を導入したため、省力化・ローコストオペレーションが可能となっている」と報告。
また、「センター業務は省人化が可能だが、トラックドライバーの省人化は当面難しい。AIの発達によるドライバー不要論もあるが、当社はお届け先のお客様と顔を合わせ、目の前まで商品を届ける『フェイスtoフェイス』の仕事がほとんど。これはこれからも続いていく。皆様の頑張りで増収が続いている。働いてよかったと思ってもらう企業づくりを目指していきたい」と話した。
中野政嗣社長は「35年は大きな節目。昨年度決算はグループ全体で売上高100億円を突破した。5年後までにM&Aや業務・資本提携なども活用し、売上高300億円の企業グループとなる目標を掲げている。過去のエースの歴史を振り返り、5年後の姿がどのようになっているか見定める日にしたい」と挨拶し、「高度なシステムを導入した石狩第7物流センターの稼働によって、新たな武器ができた。新規顧客の獲得、既存顧客の効率向上に努めたい。36期目を第2の創業期ととらえ、一丸となってよりよいエースを創っていこう」と呼びかけた。
式典ではこのほか、永年勤続表彰、全国ボーリング大会の表彰などを行った。