日本物流学会北海道支部(長岡正支部長、札幌学院大学)は会員間の情報共有や情報発信の強化を目的として、2月にニューズレターを創刊した。今後、年間数回の継続的な発行を行い、支部活動の活性化を目指していく。
創刊号には、同支部や支部会員が関わった物流関連の取り組みや研究の報告・予告などのほか、同学会の中光政会長による「創刊に寄せて」の祝辞、同支部の歩みなどが掲載されている。
長岡支部長は「北海道では他の地域よりも物流コストを余分に必要とし、結果的に商品やサービスの価格が概して割高と言われている。本来、物流コスト管理では物流費の現状を明らかにして適正な価格決定および負担を奨励するものだが、このようなことを北海道向けに行えば深刻な事態となるなど、大変難しい問題も伏在している」とし、「北海道固有の問題を地道に解決すれば、将来の日本の物流問題は概ね終息するとまで言われている。このように北海道は物流問題の所在と解決策の宝庫であり、これらを体系化して情報発信を行えば、将来の日本における物流問題の解決に向けて、一定の貢献が期待される」と挨拶を寄せている。