運送事業経営塾(工藤英人塾生代表、工藤商事)は10月21日、札幌すみれホテルで例会を開催、運送事業者ら25人が参加した。道内運送事業者有志による「本音で語る」勉強会で、7年目に入り第一回目の例会となった。
今期は、「人」をテーマとし、ドライバーや管理者、後継者、経営自身など「人」についての様々な課題や悩みの改善に向けて目標を設定し、実際に取り組みを進め、その進捗状況を共有していく。
運送業界は長く「ドライバー不足」が叫ばれるが、「ドライバーの採用や不足」に課題を抱えている運送会社は少数であり、「管理者の育成・世代交代が追いつかない」「配車担当者を役員に引き上げたいが、後任の配車の力量に不安が残り躊躇している」「目標数値の達成やコンプラを重視する『経営・管理側』と、売上確保・協力会社との関係を重視する『現場』との間で意識に開きがある」「ドライバーの意向を聞くようにすると、甘く見られるようになる」といった課題が報告された。
中には「トップが休んでいないので、魅力ある仕事と見られない」「トップが変わることで、管理者の仕事の進め方を変えなければいけない」「事業承継をする相手がいない」といった悩みもあった。
工藤代表は「経営塾の7期目がスタートするが、当初からみると、参加する経営者の悩みが高度化している。これらを解決していただき、各社さらなる発展に向かってほしい」と挨拶を述べた。