国交省は12月6日、「令和元年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰」について、国土交通大臣表彰1件、公共交通・物流政策審議官表彰1件、グリーン物流パートナーシップ会議特別賞1件の表彰を決定したと発表。
国土交通大臣表彰として、佐川急便、北海道旅客鉄道、天塩ハイヤーによる「日本初の鉄道とタクシーを組み合わせた貨客混載輸送」が選ばれた。
佐川急便稚内営業所から幌延町向けの宅配貨物の一部を、稚内駅から旅客列車に積み込み、幌延駅からタクシーが各配達先までの配達を行うことで、省力化と環境負荷低減を実現したもの。
これまで、佐川急便稚内営業所と幌延町間の約50kmの往復と幌延町の各配達先の集配で約53kmの運行をトラックで行ってきたが、取り組み実施後は、トラックは佐川急便稚内営業所と稚内駅間の約4.2kmの往復のみを運行する。稚内駅から幌延駅間の約60kmはJRが輸送し、幌延駅から幌延町の各配達先まではタクシーが運ぶ。
日本で初めての事例となる複数の旅客輸送モード(鉄道とタクシー)を組み合わせた貨客混載を実施し、 交通事業者の新収入源や、物流事業者の労働力が確保でき、連携する事業者すべてがメリットを享受できることが特徴。
これにより、CO2排出削減量を3.8t-CO2/年(83%)削減。ドライバーの運転時間は約417時間/年(34%)削減した。