運送事業経営塾5期終了 大きな成果と総括 

運送事業経営塾(工藤英人塾生代表、工藤商事)は5月21日、ジャスマックプラザホテルで5期目最後となる12回目の例会を開き、今期の総括と来期の方向性などを協議した。
同塾は2013年7月に発足した道内運送事業者有志による少人数制の定期的な勉強会。「本音で議論する」「各社の悩みを解決する」といった点を重視している。
 

今期は「会社の成長・改善が計れる具体的な目標」を通年のテーマとして掲げ、参加各社が「ドライバー評価制度の運用」「ドライバーのポイント制度の設計」「荷主への取引環境の改善」「交通事故の事故削減」「事業承継に向けた環境整備」「ドライバーの労働時間短縮・休日確保」など、それぞれ「成長・改善」に必要な施策を設定し、取り組んだ結果、「どのような変化が起きたか」「どうしたらうまく行くか」「うまく進まないのは何が原因なのか」などについて真剣な議論を行いながら、進捗状況を共有していった。
これにより、実際に「売上を伸ばす中、ドライバーの労働時間を大幅に短縮できた」「荷主との取引環境改善の交渉に成功した」といった成功事例が複数出ることとなった。

また、北広島市の教育委員会と連携し、同市の複数の小学校で「楽しみながらトラックに興味を持ってもらいたい」をコンセプトとして、長期的な人材確保対策を兼ねた「キャリア教育」を行い、運送業界のアピールを行った。うち1校では父兄参観日に開催し、「子供を運送会社に就職させたくない」という父兄などのイメージの払拭にも取り組んだ。
 

今期の総括について意見交換を行ったほか、来期も同塾を継続させていくことを確認。メンバーを拡充させる方向性などで意見が一致した。
小学校でのキャリア教育もすでにオファーが来ていることから引き続き継続し、培ったノウハウを生かして他の自治体での開催への支援も行っていく。

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