ヤマト・占冠村で貨客混載 物効法  自家用有償旅客運送では道内初

北海道運輸局は3月31日、ヤマト運輸と占冠村が実施する「自家用有償旅客運送(村営バス)」を活用した貨客混載の総合効率化計画について認定したと発表。
ヤマト運輸の富良野市〜占冠村(約50km)の宅配貨物の輸送について、占冠村村営バスのスペースを活用して貨客混載を行うもの。

自家用有償旅客運送は、過疎地域における地域住民等の輸送について、バス・タクシー事業者によって提供されない場合、市町村等が自家用車を用いて有償で運送できる制度。道内では、路線バス等を活用した貨客根菜が行われているが、自家用有償旅客運送による貨客混載は初めての事例となる。

占冠村では、バス事業者によるサービス提供が困難なことから、住民の移動手段の確保のため、村自らが自家用車による旅客運送の事業を行っているが、1日平均29人の利用にとどまり、持続的な交通を維持するため、収益向上が課題となっていた。
ヤマト運輸では、これまで午前・午後とそれぞれ1便ずつ運行させていたが、午後便の幹線輸送をバスに振り分ける。

この取り組みによって、「ヤマト運輸のドライバーの運転時間が年間約1022時間(約31%)削減」、「トラックからのCO2排出量が年間約1・6㌧(約19%)削減」が図れるほか、「村営バスの新たな収入の確保」にもつながる。

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