北洋銀行は4月14日、2020年の「道内企業の雇用動向と新卒採用」についての調査結果を発表した。2月中旬〜3月中旬にかけて全道691社に聞き、368社(回答率53.3%)から回答を得たもの。運輸業は23社が回答。
従業員の過不足感では、全産業で「過剰」が3%、「適正」が47%、「不足」が50%となり、雇用人員判断DI(「過剰企業の割合」-「不足企業の割合」)はマイナス47と昨年より8ポイント改善したものの、人手不足感は依然高止まりしている。
運輸業では「過剰」が0%、「適正」が37%、「不足」が63%となり、雇用人員判断DIはマイナス63。前年よりも21ポイントの大きな改善となったが、全産業の中で最も人材不足感が強くなった。
今春の新卒採用状況では、全産業で「採用しない」が61%、「採用増」が16%、「採用数は変わらない」は8%、「採用減」が15%。
運輸業では「採用しない」が77%、「採用増」が14%、「採用数は変わらない」は5%、「採用減」が5%。
新卒採用した企業のうち「良い人材を採用できた」と回答した割合は、全産業で53%、運輸業では 80%だった。
今春新卒採用しなかった企業の理由として、全産業では「随時、中途採用する」が61%、「現従業員で十分である」が23%となった。
運輸業では「随時、中途採用する」が59%と最も多く、次いで「教育・訓練に時間がかかる」が24%となった。