北海道は5月1日、「企業経営者意識調査令和2年1―3月」の結果を発表した。道内企業900社にアンケートし、628社から回答を得たもの。
コロナ禍が直撃した時期についての調査となり、景況感BSIは平成20年のリーマンショック時に記録した△53に迫る低水準となった。また、すべての業種で景況感が前期(令和元年10―12月)より悪化した。
全道の業況感BSIは前期から21ポイント低下し、全道計で△41。次期の見通しは△51となり、今後さらに悪化すると見込んでいる。
運輸業は△43で前期から22ポイントの低下。このうち、道路貨物運送業は前期より10ポイント悪化の△32、倉庫業は同じく19ポイント悪化の5となった。次期の見通しはさらに9ポイント悪化し△52。
併せて、「新型コロナウイルス感染症の拡大による影響」についての特別調査も実施。
「売上・利益等の影響」では、全体で「大きく減少した」が28・8%、「多少減少した」が21・5%、「ほとんど変化はなかった」が29・1%、「増加した」が1・1%、「わからない」が19・4%となった。
運輸業では「大きく減少した」が31・3%、「多少減少した」が24・0%、「ほとんど変化はなかった」が25・0%、「増加した」が1・0%、「わからない」が18・8%。コロナ禍の最中、売上・利益が減少した企業が55%あまりを占めた。
「流行が長期化した場合の売上・利益等の影響」では、全体で「大きく減少する」が44・5%、「多少減少する」が31・9%、「ほとんど変化しない」が7・7%、「増加する」が0・5%、「わからない」が15・3%となった。
運輸業では「大きく減少する」が44・8%、「多少減少する」が28・1%、「ほとんど変化しない」が9・4%、「増加する」が0%、「わからない」が17・7%となった。7割以上が売上・利益が減少すると見込んでいる。