IT利活用促進事業費補助金公募説明会  MOS物流プランニングが事例報告

さっぽろ産業振興財団と札幌商工会議所は5月28日、北海道経済センターで「IT利活用促進事業費補助金公募説明会」を開催し、昨年度に同補助金を採択したMOS物流プランニング(森正廣社長、札幌市豊平区)の近谷典博営業部長が活用事例を説明した。

同社は同補助金を活用し、タイヤの保管サービス専用のWEBサイトを開発。それまでFAXを通じてタイヤの回収・配送依頼を受けていたところ、専用サイトの運用により、「春と秋のタイヤ交換時期になると、FAXによる受付・返信や事務対応などで10人要していた人員が1人に削減でき、ほかの9人はタイヤの配送業務や倉庫作業、タイヤ交換など違う業務に再配置できた。ペーパーレス化によって通信費や1シーズン数千枚にのぼる紙代の削減にもつながった」と報告。
また、サービス品質が評価され、タイヤだけではなく、他の工業部品の配送業務の受託につながったとし、今後はこのシステムの外販を行っていく考えを示した。
同氏は「ITの活用や設備投資など、やりたくても踏み込めない事業者がいると思うが、このような補助金を有効に活用してほしい」と呼びかけた。

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