苫小牧埠頭(海津尚夫社長、苫小牧市)は11月2日、 温度管理型冷凍冷蔵庫「北海道クールロジスティクスプレイス」及び「勇払冷蔵庫」を対象として、「北海道HACCP自主衛生管理認証制度」に基づく認証を10月22日付で倉庫事業者として初めて取得し、認証書を受領したと発表。
HACCPとは、最終製品の検査のみならず、製造工程ごとに健康に害を及ぼす可能性をチェックし、対策を立て、特に重要な工程について集中的に衛生管理を行うことで不衛生な食品の出荷を未然に防ぎ、製品全体の安全性を高める衛生管理システム。 北海道HACCPは、北海道が独自に設定した基準を元に、HACCP手法を取り入れた衛生管理の状況を第三者機関が評価するもの。
冷凍冷蔵庫の運営に際しHACCP認証は義務付けられていないが、外部評価を通じ衛生管理体制の徹底を図ることを目的に認証を申請。「この度の認定取得では、同社の最重要事項である『食の安全』に関する体制整備に関し評価を頂いたものと考えている」としている。
同社では、道内最大級の冷凍冷蔵庫「北海道クールロジスティクスプレイス」を中核施設として、苫小牧港において「食」の新たな物流拠点を形成し、道産品の輸出拡大に貢献するため、新たな物流モデルを構築し、①食品出荷の平準化、②食品加工産業の育成、③道内産品の混載・共同化、④空港と連携した輸出入体制の強化ー等に取り組んでいる。
「食の安全に向けた取り組みをさらに徹底するとともに、安全な物流基盤を運営・提供し、これにより食産業の成長を後押しすることを通じて、『世界の北海道』と苫小牧港の発展に貢献する所存」としている。