鈴木商会 北海道における廃棄漁網リサイクル

鈴木商会(駒谷僚社長、札幌市中央区)は4月5日、リファインバース(越智晶社長、東京都中央区)と協業し、北海道における廃棄漁網のリサイクル事業を開始すると発表した。

海洋プラスチックが世界中で大きな問題となっている中、日本国内最大の漁業生産高を有する北海道においてもこの問題の解決は大きな課題となっている。道内で漁業において使用される膨大な量の漁網・漁具は現状ではほとんどリサイクルされずに廃棄されている。

同社は、北海道を拠点に資源リサイクルをおこなう企業としてこの問題解決に貢献するため、廃漁網のマテリアルリサイクルに実績とノウハウを有するリファインバースと業務提携契約、および北海道エリアにおける廃棄漁網リサイクル事業化に関するライセンス契約を締結。両社は協業の第一歩として、北海道で発生する廃棄漁網を北海道でリサイクルする事業を推進する。
道内の各漁協等から排出された漁網を同社が回収し、設立する新工場にて、リファインバースの有する生産技術や生産設備一式等のライセンスを活用し、再生ナイロン樹脂を製造する。

製造した再生ナイロン樹脂は、リファインバースの「REAMIDE(リアミド)」として販売する予定。
新工場は苫小牧市内に設け、2022年初頭に稼働予定。生産量は、年間1300㌧を予定。

同社は、国連が提唱する「SDGs」の趣旨に賛同しており、項目14「海の豊かさを守ろう」においても「循環型社会の一翼を担い、プラスチックをゴミで終わらせないことで海洋流出を防ぐ仕組みを構築すること」を目標に掲げている。

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