三菱商事(垣内威彦社長、東京都千代田区)と、エア・ウォーター(豊田喜久夫会長CEO、大阪市中央区)は5月20日、両社が北海道で推進している「小規模分散型LNG充填所ネットワーク構築による大型トラック物流の低炭素化手法の実証事業」が環境省「令和3年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に採択されたと発表した。
同事業は、物流施設内に設置可能な小型LNG充填設備をIoT技術でネットワーク化することで、大型LNGローリーによる同設備へのLNG配送やLNGを燃料とする大型トラックへのLNG充填の最適化に加え、燃料に液化バイオメタンを配合することにより従来の軽油燃料に比べて大幅なCO2排出削減の実証を目指すもの。
両社は同設備の商用化に向けて、昨年より北海道での実証試験を行っており、今回の実証事業受託に際しても引き続き、同設備の有効性および大型LNGトラック実走行時におけるCO2排出量と燃料費の削減効果を確認の上、事業化の検討を行っていくとしている。