運送業向け業務管理クラウドサービス「Comtruck System(コムトラックシステム)」をメーンに展開するイクソル(谷川佳士郎社長、札幌市中央区)は6月より設立から6期目に入った。
設立後、同市内の物流システム企業より事業の譲渡を受け、サービス開始時は「コムトラックシステム」のユーザーはおよそ200社だったが、着実にユーザーを増やし、5期目に300社を突破、現在は約320社となった。事業を展開してから5年でユーザーを1.6倍に伸ばした。
谷川社長は「コロナ禍が追い風となった」としている。
「コムトラックシステム」は、一つの画面に必要な情報(日時、ドライバー、請求先、積地、着地、積荷、作業名、距離、ロット、時間、運賃、各種経費など)を一度入力するだけで、運行指示・配車表・日報・月報・請求書・支払明細書・集計資料といった運送業に必要な帳票を簡単に出力することができ、業務の効率化を図るもの。オプションでExcel配車表の取り込みや、会計ソフトとの連動も可能で、好評を得ている。
一般貨物、軽貨物のほか、自動車陸送、緊急配送、海上コンテナ輸送などに向けて展開しており、なかでもユーザーの約半数を軽貨物事業が占める。「昨期はコロナ禍でEC・宅配・フードデリバリーなどの需要が伸び、その分、受け皿となる軽貨物事業者からの引き合いが増えた。こういった事業者がコムトラックシステムを積極的に導入していただいた」と同社長。
コロナ禍が続き、訪問等による積極的な営業活動が難しい中だが、オンラインによる商談・導入サポートがスムーズに進み、現在も順調にユーザーを獲得している。「当面、軽貨物の需要増加が続くことを見込んでいる。早い段階でユーザー500社の達成を目指す。あわせて、サービスの継続的な提供に向けて、部門の人員増強を図っていく」としている。