日本CCS調査 液化CO2受入設備の起工式

日本CCS調査(JCCS、中島俊朗社長、東京都千代田区)は5月23日、苫小牧市真砂町に建設する液化CO2受入設備の起工式を行ったと発表した。
起工式には、市関係者、市議会議長、地域関係者、経済産業省関係者、施工者など約40人が出席した。

この設備は、2021年6月にNEDOよりJCCS、エンジニアリング協会(ENAA)、伊藤忠商事、日本製鉄の4社共同で受託した「CO2船舶輸送に関する研究開発および実証事業」の一環として建設するもの。

関西電力舞鶴石炭火力発電所で回収されたCO2を液化、払い出しを行い、船舶輸送を経て北海道電力苫小牧発電所敷地内のCO2貯蔵タンクで受け入れるまでの、一貫輸送システムの実証を実施する。この事業を通じて、CO2の長距離・大量輸送と低コスト化につながる輸送技術の確立を目指す。

同工事は2022年5月から着工し、2024年春からの実証試験の開始を予定している。
中島社長は、「この実証試験が、苫小牧市の取り組み(ゼロカーボンシティ)にも生かされていけばよいと思う」としている。

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