エース林会長 高規格オートキャンプ場「北広島かえるキャンプ場」開設

エース(石狩市)の林博己会長は、経営する林興産(北広島市)を通じ、高規格のオートキャンプ場「北広島かえるキャンプ場」を7月1日にオープンした。エース取締役で道南エース専務の林輝明氏が総支配人を務める。

現在、約9000㎡の敷地に車を乗り入れできるオートサイト15区画、愛犬と泊まれるドックサイト3区画、手ぶらで泊まれるキャンピングトレーラーサイト5区画、15程度のテントが設置できるフリーテントサイトを整備。今後、森の中で泊まれるブッシュクラフトのエリアなど整備を進め、さらにキャンプ場を拡張していく予定。

オープン式典で、林会長は「5年かけてようやくオープンできた。札幌近郊にこのような素晴らしい里山が残っていたことに感動し、耕作放棄地を取得して開発した。手押しポンプは子ども達がケンカしないよう2つ設置した。将来的にはサウナ施設の設置や、温泉を掘る構想も持っている」と紹介。

「運送業の経営者として年中無休で働いてきたが、30年ほど前には道内各地の営業所に賞与を配るため訪問し、その際、唯一家族でキャンプができた。テントを作って、すぐに賞与を配りに行ったが、これが家族の忘れられない思い出となっている。今度は私がこうした楽しい経験や思い出を多くの人に提供したい」とキャンプ場を作った思いを披露した。

また、「雑木林だった頃、かえるの声がうるさく、キャンプ場としては難しいと考えたが、大手アウトドア用品専門店の秀岳荘の小野浩二社長から『かえるがうるさいことを売りにしたらどうか』とアドバイスを受け、キャンプ場の名前もここから採り開発を進めた」と述べた。

式典に出席した北広島市の上野正三市長は「この辺りは寒地稲作発祥の地であり、北広島市・北海道の歴史において大変重要な地域。都会から来られた人の絶好の癒しの場所となることを期待している」と挨拶し、秀岳荘の小野社長は「小鳥の声がよく聞こえ、夕方にはかえるの声が響き、そのまま美味しく安全に飲める地下水もある素晴らしい自然環境。札幌近郊の民間のキャンプ場で近年、これほどピカピカな施設が整っている所は見たことがない」と述べた。

林総支配人は「キッチンやシャワー、お手洗いなど水回りの清潔さにこだわり、全てのエリアで焚き火が可能、花火やキャンプファイヤーのエリアも設けた。管理棟には売店やコインランドリーもあり、本格的なキャンパーから初心者まで色々なお客様に対応している。オープン初日だが、すでに500件ほどの予約が入り、2カ月先まで土日はほぼ埋まっている。この一帯の素晴らしい景観を残しながら、リゾート地としての認知度を高めていきたい。歴史的にも重要な地域なので、地元の子ども達への課外学習の誘致も進めたい」と抱負を述べた。

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