2019年 道内企業の雇用動向と新卒採用 北洋銀行調査

北洋銀行は4月18日、2019年の「道内企業の雇用動向と新卒採用」についての調査結果を発表した。2月中旬〜3月中旬にかけて全道702社に聞き、374社(回答率53.3%)から回答を得たもの。運輸業からは26社が回答した。

従業員の過不足感では、全産業で「過剰」が2%、「適正」が41%、「不足」が57%となり、雇用人員判断DI(「過剰企業の割合」-「不足企業の割合」)はマイナス55と昨年度と変わらず。1989年の調査開始以来、過去最低の前年から横ばいとなり、人手不足感は高止まりしている。
運輸業では「過剰」が0%、「適正」が16%、「不足」が84%となり、雇用人員判断DIはマイナス84。前年より13ポイント低下し、全産業中最も人手不足感が強くなった。

今春の新卒採用状況では、全産業で「採用しない」が63%、「採用増」が18%、「採用数は変わらない」は10%、「採用減」が9%。
運輸業では「採用しない」が65%、「採用増」が9%、「採用数は変わらない」は13%、「採用減」が13%。
新卒採用した企業のうち「良い人材を採用できた」と回答した割合は、全産業で53%、運輸業では 56%だった。

今春新卒採用しなかった企業の理由として、全産業では「随時、中途採用する」が63%、「現従業員で十分である」「募集したが、採用したい人材がいなかった」がともに23%と上位を占めた。
運輸業では「随時、中途採用する」が53%と最も多く、次いで「教育・訓練に時間がかかる」が35%となった。免許制度等の問題により、新卒者の採用に二の足を踏む事業者が多いことが推定される。

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