苫小牧栗林運輸(栗林秀光社長、苫小牧市)、日野自動車(小木曽聡社長、日野市)、三井E&S(高橋岳之社長、東京都中央区)は9月27日、3社が取り組む、「コンテナヤード内横持トレーラー運行の高度化に関する技術開発」が、国交省の令和5年度港湾技術開発制度に採択されたと発表。
同技術開発は、物流の2024年問題における労働力不足等の課題解決、労働環境の改善、将来にわたっての港湾機能の維持に向けて、同7年度までの3年間にわたり、苫小牧港東港区苫小牧国際コンテナターミナル内において実施する。
同取り組みでは、既存のターミナルオペレーションシステム(TOS)、運行管理システム、TOSと横持トレーラーとの情報連携機能の開発と、同車両の運転補助機能を開発する。
現在、ターミナル内横持トレーラーは紙の指示書によって運行しているが、今回の技術開発によって、運転補助機能を搭載した同車両が、TOSからコンテナの行き先指示を受けて運行することを目指す。車両には監視員が搭乗し安全監視を行う。
今回の技術開発を踏まえ、さらなる生産性向上と労働環境改善の効果確認と将来に向けて本技術の活用検討を進めていくとしている。