中小企業労働事情実態調査報告書 運輸業1年前より「経営悪い」43%

北海道中小企業団体中央会は11月25日、令和4年度北海道中小企業労働事情実態調査報告書を公表した。道内の従業員300人以下の1500事業所を対象にアンケートし、821事業所が回答、うち運輸業は56事業所が回答した。

運輸業で1年前より経営状況が「いい」と回答したのは9・4%「変わらない」は47・2%、「悪い」は43・4%。主要事業の今後の方針では、「強化拡大」が14・3%、「現状維持」が82・1%、「縮小」が1・8%となった。

また、令和3年度の従業員1人当たりの月平均残業時間は「20時間未満」が21・4%、「20時間以上50時間未満」が50・0%、「50時間以上」が25・0%、「残業なし」が3・6%。1人当たりの月平均残業時間は33・5時間と全業種で最も長かった。

令和3年度の従業員1人当たりの年次有給休暇平均付与日数は15・5日、年次有給休暇平均取得日数は9・0日、有給休暇取得率は62・1%。

令和3年度の採用計画では、「新卒採用を行った」が10・7%、「中途採用を行った」が57・1%、「採用計画はなし」が39・3%。

賃金改定の状況について、令和4年1月から7月の間に「引き上げた」が44・6%、「引き下げた」が1・8%、「今年は凍結する」が30・4%、「7月以降引き上げの予定」が3・6%、「同期間に引き下げの予定」は0%、「未定」が19・6%。
改定後の平均所定内賃金は、単純平均で26万1583円、平均昇給率は1・95%。加重平均で26万2392円、平均昇給率は1・74%。

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