インターステラ 超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の推進剤タンク試験用の構造試験棟完成

インターステラテクノロジズ(稲川貴⼤社長、広尾郡)は10月3日、超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の推進剤タンク試験用の構造試験棟が完成したと発表。
構造試験棟は同社社屋南側に建設し、タンクの圧力への耐久性を確かめる「耐圧試験」設備と、気密性を確認する「気密試験」設備の2棟で構成。

同社が初号機打上げを目指して開発を本格化させているZEROは、1段目タンクと2段目タンクのそれぞれの設計・製造が進んでおり、同棟はこれらタンクの開発試験やロケット量産時の試験に使用していく。同棟では、今冬以降に試験を計画している。

「ZERO」は、超小型人工衛星を宇宙空間に運ぶための小型ロケット(長さ25m、直径1.7m、総重量33t)。1機あたり6億円以下と海外のロケット会社と引けを取らない国際競争力のあるロケットとして、2023年度の初号機打上げを目指している。

「ZEROは各コンポーネントの開発が着実に進んでおり、圧倒的に低価格で便利な宇宙への輸送手段を構築するため、これからも事業に邁進していく」としている。

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