大学生向け物流施設見学会 釧路港で初開催

釧路運輸支局、釧ト協、北海道港運協会は11月11日、物流と地域産業に対する関心・興味の醸成を図り、労働力の確保へつなげることを目的として、大学生を対象とした「物流施設見学会」を開催した。釧路港では初めての取り組み。

三ッ輪運輸、川崎近海汽船、ホクレン農業協同組合連合会、北海商科大学、釧路公立大学が協力、釧路開発建設部釧路港湾事務所、釧路市、釧路港運協会、釧路港湾協会、釧路港湾振興会、釧路船主協会、道東倉庫協会が後援した。

釧路港は、北海道の太平洋側東部に位置し、日本有数の食料供給基地である東北海道を背後に抱えており、東北海道の物流拠点としての重要な役割を担っている。一方で、釧路港においても労働力不足は顕在化しており、今後も安定的な物流ネットワークを維持するためには、人材の確保・育成は欠かせない。
就職先としての物流業界を強く印象づけ、労働力の確保へつなげる取組みとして、飼料原料の輸入から生乳の輸送の輸送まで、釧根地区の主要産業である酪農が物流と密接に関係していることから、「酪農王国たる北海道は、釧路港を軸とした物流無しではなりたたない?!」をテーマに今回の見学会を開いた。

釧路公立大学の学生11人、教職員7人が参加。北海商科大学の相浦教授による物流セミナーで物流の基礎知識を学び、三ッ輪運輸に訪問して若手社員から物流の説明を受け、川崎近海汽船及びホクレン農業協同組合連合会から、ほくれん丸による生乳等に関する輸送の説明を受けた後、釧路港の港湾施設、貯蔵槽倉庫、ほくれん丸の荷役を見学した。

見学会に参加した学生から「文系の学生も採用していることを直接企業の方から聞いて業界について興味を持つきっかけになった」「スケールの大きな仕事で単純にかっこいい仕事だと思った」、教職員からも「釧路だけでなく、日本の物流、世界の物流に興味を持つ学生を一人でも多く輩出できる大学にしたい」等の感想があった。

今度も関係団体等とも連携し物流業界に対する関心・興味の醸成を図る取組みを続けていきたいとしている。

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