「北海道における食の物流ネットワーク構築に向けた学習会」 北海道での機運醸成

北海道国際交流センターは12月16日、全国食支援活動協力会とともに函館国際ホテルで「北海道における食の物流ネットワーク構築に向けた学習会」をオンライン併用で開催した。

両団体は、地域のフードバンクやこども食堂などが企業の寄付食品にアクセスできる「ミールズ・オン・ホイールズ ロジシステム(MOWLS)」の整備を進めているが、北海道では「輸送手段と荷受け・保管・仕分け拠点の不足」「物流コストの負担」がネックとなり、ネットワークが十分ではなかったため、これら課題の解消に向けて、情報共有と意見交換を行った。

MOWLSの特徴について、キユーピーみらいたまご財団の長谷部敏朗事務局長は「今までにない大規模な食品寄贈プラットホーム。物流企業は余剰の在庫スペースの提供や配送支援などの得意分野で関わることができる」と説明、アサヒ飲料CSV戦略部の佐藤乃亜氏も「配送コストを抑え、需要に応じた支援ができる優れたシステム。物流面での課題があり、支援を期待したい」と述べた。

本州で保管・配送に携わっている名豊興運(小牧市)の倉田直樹社長は「地域社会に貢献するという当社のビジョンを言葉で終わらせないため、物流企業の機能を活かして協力している。MOWLSの運用の仕組みは難しくなく、子ども達の笑顔のため、多くの参加を期待している」と述べた。

幸楽輸送(札幌市清田区)の不動直樹社長は、「親会社の北海道コカ・コーラグループ全体で北海道に貢献する活動に取り組んでおり、持続可能な形で物流ネットワークを構築できたらと考えている。ローコストにするため模索する必要がある。支援に向けて積極的に関わっていきたい」と表明した。

北海道国際交流センターと全国食支援活動協力会では、北海道の荷主・物流企業に対し、食の物流ネットワーク構築に向けて「保管」「配送」「資金」など提供可能な支援を呼びかけ、これら支援の登録の方法を説明した。

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