北海道物流開発 三輪EV 「KYBURZ」取り扱い開始

北海道物流開発(斉藤博之会長、札幌市西区)は、欧州などで活用されている三輪EV「KYBURZ(キーバス)」の取り扱いを始めた。
今後、ラストワンマイルでの活用の可能性や積雪寒冷地での使用条件など検証を進め、北海道のみならず、全国の物流現場への普及を進めていく考え。

スイスのEVメーカーKYBURZの充電式三輪EV「DX Cargo」の販売を手がける。
北海道初の代理店となり、昨年11月に札幌市で開かれた北海道最大級のビジネス展示会でKYBURZ JAPAN(古角将夫社長、鎌倉市)と連携し、KYBURZ「DX Cargo」の実機と、この車両と連結ができるオリジナルトレーラーを紹介。また、同展示会では、太陽光パネル搭載の移動式20ftマルチコンテナと蓄電池も併せて展示し、EV運用のシステムとして活用シーンの提案を行なった。KYBURZ「DX Cargo」は北海道初上陸となり、来場者から多くの注目を集めた。

KYBURZ JAPAN では「10年以上前からスイスポストで採用が始まり、機能性や耐久性が評価され、現在ではスイス全ての郵便局で配達車として約8000台採用されている。山岳積雪地帯の多いスイスの物流現場で、大規模かつ長期に渡って運用され、効率性及び安全性の実証が行われている。このほか、ドイツ、ベルギー、オーストリア、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランド、タイの郵便局などでも活用されている」と説明。

日本では物流現場での本格的な導入に至っていないが、北海道物流開発では、今後の普及に向けて、検証とアナウンスを行なっていく。また、同社で既に取り扱いを行なっている「プラスチック製軽量コンテナ」「生鮮品用の密閉ボックス」「可動式保冷庫」などのモジュールとの連携の可能性を探っていく。

斉藤会長は「日本のロジスティクスの現場において、ラストワンマイルなど、どのようにこの三輪EVを活かせるのか検証し、提案していきたい」としている。

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