網走市から首都圏へ市場外流通の輸送をトライアル 佐川・八洋・日本体育大学附属高等支援学校

佐川急便(本村正秀社長、京都市南区)は10月4日、日本体育大学附属高等支援学校(島崎洋二校長、網走市)、八洋(後藤晃宏社長、東京都新宿区)と網走産の農産品を、東京都内の八洋が経営するコンビエンスストア店舗等に輸送し販売する取り組みのトライアルを9月22日に実施したと発表。

今回3者が取り組んだのは、網走市の農産品を一大消費地である首都圏に、安全かつスピーディに輸送し農産品購入における選択肢を増やすことで、多様な消費者ニーズに応えるもの。トライアルでは、日体大支援学校が生産したトウモロコシ500本を、佐川急便が集荷して航空便を活用して東京まで輸送。八洋が経営するコンビニエンスストアの店先で販売した。

日体大支援学校がトウモロコシ(サニーショコラ)を早朝に収穫した後、出荷作業し、佐川急便が集荷、女満別空港にトラックで輸送。女満別空港で航空輸送のためのコンテナ積み替え後、航空機で羽田空港へ空輸し、佐川急便の空港営業所で農産品を仕分け。仕分け後トラックに積み込み、コンビニエンスストアへトラックで輸送、流通トライアル「朝採れ 空飛ぶサニーショコラ」として、店先に農産品を並べて販売した。

八洋は2017年4月の開校以来、知的障害者のアスリートを育成している同校への支援を続けており、今回の取り組みもその一環。「同校での教育を通して社会参加を目指す学生の皆さんを応援していく」としている。

日本体育大学附属高等支援学校では、「今回の試みは本校生が大変お世話になっている八洋、網走市と包括連携協定を結んでいる佐川急便の協力の下、トウモロコシを八洋が経営するファミリーマートに輸送し販売するプロジェクト。朝もぎトウモロコシを関東地区で販売する試みは、来年以降も継続的に行う予定」としている。

3者は「今回のトライアルで得た成果や課題を検証して、今後も様々な農産品輸送を行い、地域の活性化に努めていく」としている。

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