北海道物流人倶楽部(斉藤博之代表幹事、北海道物流開発)は11月25日、札幌パークホテルで第74回例会を開催し、「気象と物流」をテーマに日本気象協会北海道支社の担当者が講演を行なった。
同支社事業サービス課MC・リスクコンサルGの二本柳友弥子氏が「気象情報でビジネスを守る〜交通リスクと荒天通知のサービスの活用法」と題して講演。同氏は物流向け気象情報サービス「GoStopマネジメントシステム」の主任責任者を務めており、活用事例を紹介した。
同システムは、2020年度に市場投入され、2021年度ロジスティクス大賞を受賞したが、2016年度に北海道物流人倶楽部のメンバーに向けて、無償で試行的に提供した「吹雪による交通障害の予測情報」が原型。道内各地の交通障害の可能性を1時間ごとにわかりやすく表示するサービスで、翌年度も同倶楽部メンバーに提供した。「道内のメーカーや小売企業、大手物流企業などに導入してもらった」と述べ、現在のサービス内容を説明した。
また、同支社の今井希依気象予報士が「北海道のこの冬の見通し〜ラニーニャの影響と大雪の時期別要因」をテーマに、最新の長期予報を解説した。
斉藤代表幹事は「大雪の際、深い轍などの路面の影響により、商品の破損や、パレットからの荷崩れが発生する。気象情報は最も身近な未来予測のデータであり、これを上手に活用して、安全運行に繋げてほしい」と呼びかけた。