東日本宇佐美北海道支店(牧伸哉支店長、札幌市東区)は5月16日、札幌サンプラザで需要家向けの物流セミナーを開催した。
札ト協顧問行政書士の佐々木ひとみ氏(行政書士佐々木ひとみ事務所)が「人手不足になげく前に、会社としてしなければならないこと〜最近の法改正も視野に入れて」と題して講演。同氏は近年の運輸業界での重大事故やその後の法令改正の動向などを説明し、「安全に関する法令の最新情報をしっかりと把握し、適切な対応をしなければ、万全な安全管理はできず、そのような会社には人材も集まらない。社歴の長い運送会社であっても、古い知識や慣習によって、必要な備付書類がないことが目立つ」と強調。
事故を抑え、人材が集まる会社にするために重要なこととして、「社内教育、毎日のコミュニケーション、人材の評価制度」などを挙げ、「教育のための予算組みを行い、管理者は毎日の声かけを行ってほしい。運行管理者は配車係ではなく、安全管理を行うのが本来の仕事だと忘れないでもらいたい。また、自社が求める理想の社員像を明確化し、それを従業員に示し、評価につなげてほしい」と説いた。
このほか、宇佐美鉱油営業本部の長井一将副課長が「直近の石油事情について」、出光興産北海道潤滑油課の佐藤駿氏が「長寿命ジーゼルオイルによる労務改善とオイル規格動向の紹介」、東日本宇佐美北海道支店営業部の工藤北斗氏が「お客様ニーズにお応えする宇佐美の取り組みについて」と題してそれぞれ説明を行った。