札幌商工会議所の生産性向上特別委員会、運輸・自動車部会、健康・文化部会は9月5日、北海道経済センターで第4回生産性向上セミナーを開催し、シズナイロゴス(札幌市白石区)の伊藤功一郎社長が講話を行った。
伊藤社長は「自社開発の配送支援システムを活用し、業務効率改善と配送品質を向上」と題して、スマートフォンを活用した倉庫支援システムと配車支援システムを活用事例を紹介。
「人材の採用・定着・戦力化をはかることを最重視しており、システム導入もその一環。このほか、既存荷主との関係強化、新規案件の獲得、経験の伝承、見える化の実践なども狙いとしている」と説明。
倉庫と配車の支援システムはアプリとして独自にそれぞれ開発、開発費は約1500万円、ランニングコストは端末1台あたり3000円弱であるとし、「現在はデータを蓄積している段階で、使いながら使い勝手がよくなるよう作り直している。2020年を目標として両システムを統合させる計画で、将来的にはAIを搭載し、人員や作業、時間、配送ルートの無駄を探し、部分最適ではなく、全体最適を図り、省力化・生産性の向上を目指してく」と述べた。