厚真町(宮坂尚市朗町長)、電通北海道(沖津充男社長、札幌市中央区)、セイノーホールディングス(田口義隆社長、大垣市)、エアロネクスト(田路圭輔CEO、東京都渋谷区)、NEXT DELIVERY (同社長、北都留郡)は3月3日、「災害時を想定した避難所への救援物資のドローン配送」実証実験を同1日と2日に実施したと発表。
セイノーHDとエアロネクストが開発推進するドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub」の社会実装の検討に向けたもので、NEXT DELIVERYが実施した。
「SkyHub」は、エアロネクストとセイノーHDが共同で開発・展開する、既存物流とドローン物流を繋ぎ、いつでもどこでもモノが届く物流の仕組み。ドローンデポを拠点に、アプリをベースにした配達代行、オンデマンド配送、医薬品配送、異なる物流会社の荷物を一括して配送する共同配送などのサービスを提供するもの。
厚真町は北海道胆振東部地震の被災地であり、今回の実証では災害で道路が寸断され、陸路での救援物資の運搬が困難な状況を想定して、豊丘マナビィハウスと鹿沼マナビィハウスをドローンで繋ぎ、町民に救援物資が届けられた。あわせて、上空からドローンでの町内の被災状況の確認を想定した撮影も実施した。
今後は買い物難民へ向けての買い物代行サービスの検討も進め、医薬品配送、フードデリバリーの配達代行、共同配送や貨客混載なども組み込み、地域コミュニティ活性化を目指し取り組みを進めていくとしている。また、地域住民への理解促進及び地域課題の解決へ向けドローンをはじめとする次世代高度技術を活用しドローン配送と陸上配送を融合した新スマート物流「SkyHub」の社会実装に向けた検討を進めていくとしている。