ダットジャパン・SBS東芝ロジスティクス 倉庫現場のペーパレス化に向け「ゲンバスター」活用

物流をはじめあらゆる現場における「DX化」を支援する業務支援アプリ「ゲンバスター」を開発したダットジャパン(佐脇由宏社長、札幌市中央区)は10月10日、SBS東芝ロジスティクス(金澤寧社長、東京都新宿区)が倉庫現場のペーパレス化のために、「ゲンバスター」をベースとしたアプリを導入し、サプライチェーンの高度化のための共同実証に取り組んでいると発表した。
両社は倉庫における入荷から出荷までに発生させていた紙帳票のレス化を手始めに、サプライチェーン高度化の課題に焦点を当て、ロジスティクスDXを進めるためのアプリを共同で開発していくとしている。

「ゲンバスター」は、客観的な証拠写真の添付によるトレーサビリティの強化・可視化、情物一致のための仕掛け、そしてワークフロー実装により、紙帳票中心の現場作業のリードタイムの短縮を実現させる。また、現場で発生したデータのクラウドでの一元管理により、カイゼン活動のPDCA業務の効率化を図る。

倉庫現場では従来、紙ベースでの運用が一般的であり、「日々の作成枚数が多量で、記入や確認の作業負担が大きい」「承認プロセスに時間がかかる」「帳票への記載が属人的で、総覧性が無く、ヒューマンエラーが生じる可能性がある」「紙帳票の保管や管理が煩雑で、情報の検索や見える化が難しい」といった課題があった。また、「客観的な証拠の添付・保管ができず、問題共有が難しい」といった問題点もあった。
「ゲンバスター」の導入で、ペーパレス化により現場情報がデータ化され、また、クラウドで情報を一元管理できるようなるため、これらの課題改善が図れるようになる。

今後について両社では、「倉庫内ペーパレス化の取り組みに留まらず、作業生産性を向上させるために、ゲンバスターのOCR(光学文字認識)機能を活用したピッキング作業を推進していく。これにより、指示書の読み込みから指示内容をラベルへ出力までの作業フローが機械化され、効率的で正確なピッキング作業が可能となる。この取り組みによって、倉庫業界のDX化を推進し、より効率的で競争力のある環境を築くことを目指していく」としている。
また、「今回の実証実験を踏まえ、製品のブラッシュアップを引き続き行い、サプライチェーンを俯瞰した、さらなるアプリの性能向上と利便性の向上を目指す」としている。

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