自動車運転者を使用する事業場に対する令和4年の監督指導状況 トラック「労働基準関係法令違反」約90%超

北海道労働局は11月7日、管下17の労基署(支署)が、トラック、バス、タクシー・ハイヤーなどの自動車運転者を使用する事業場に対して行った令和3年の監督指導の状況を公表した。
監督指導を行った事業場は全体で184事業場、このうち労働基準関係法令違反が認められたのは167事業場(90.8%)となった。また、改善基準告示違反が認められたのは125事業場(67.9%)となった。

トラックの監督実施事業場数は170事業所、このうち労働基準関係法令違反事業所数は154事業場(90.6%)となった。改善基準告示違反事業場数は123事業所(72.4%)にのぼった。

主な労働基準関係法令違反事項は、全体では多い順に、労働時間(59.2%)、割増賃金(32.1%)、時間把握(10.9%)となった。トラックでは多い順に、労働時間(60.6%)、割増賃金(31.8%)、時間把握が(10.0%)だった。

主な改善基準告示違反事項は、全体では多い順に、最大拘束時間(49.5%)、総拘束時間(39.7%)、休息期間(32.6%)。トラックでは、最大拘束時間(52.4%)が最も多く、続いて総拘束時間(41.8%)、連続運転時間(40.0%)となった。

トラックでは、労働基準関係法令違反の割合がこの3年間で84.6%(令和2年)、91.3%(同3年)、90.6%(同4年)と高止まりしており、改善基準告示違反の割合は59.4%(令和2年)、65.3%(同3年)、72.4%(同4年)と増加傾向にある。

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