ANA(井上慎一社長、東京都港区)と、冷凍宅配食サービス「nosh」を手掛けるナッシュ(田中智也社長、大阪市北区)は11月21日、冷凍食品の新たな航空輸送ネットワークを構築したと発表した。これにより、最大2日間の輸送時間の短縮が実現される。初便は同1日 NH771便8時30分大阪(伊丹)発〜10時15分札幌(千歳)着にて輸送した。
冷凍食品の品質維持には一貫した温度管理が必要であり、大阪の物流センターの仕分け場から北海道の宅配業者まで、保冷コンテナ一貫輸送をすることで、高品質な保冷輸送を確保し、品質が保たれた配送を確実に行う。また、物流の「2024年問題」を見据え、旅客定期便を使用した長距離輸送を実現することで安定的な輸送体制を構築していくとしている。
ANAとナッシュの連携による物流の業務・経路の効率化は、総合的なコスト削減となり、北海道地域の消費者への輸送費値下げにもつながっている。
ナッシュでは、同月より北海道地域への送料を値下げしており、6食・8食・10食の場合は2145円から440円値下げし1705円、20食の場合は2497円から447円値下げし2050円へと改訂、燃料費や人件費などの値上がりに伴う物流費高騰の流れが続く中、輸送経路や業務プロセスの見直しによって、リードタイムの短縮に合わせ、物流費の抑制にもつなげた。
今後もANAとナッシュは、他の地域への展開も視野に連携を継続し、需要に対する安定的な輸送を提供することで、ナッシュの利便性を高めていくとしている。