エース グループ経営会議 200 億円企業目指す

エース(林博己会長CEO、石狩市)は1月7日、札幌サンプラザで「令和6年エースグループ経営会議」を開催した。役員や経営幹部、拠点長らが参加し、経営方針や課題を確認したほか、それぞれ所信表明を行なった。

林会長は年頭所感として、「今年は40周年を迎える節目であり、2024年問題もクローズアップされている。少子高齢化と人口減少が進み、過疎地が増えている中、特に物流が重要になってくる。元日に能登半島で大地震が発生したが、生きていく上で、水と電気と物流は3大インフラであり、東日本大震災でも胆振東部地震でも当社社員の働きがお客様に評価された」と述べた。

続けて、「今後は業界の寡占化が進む。当社は社員のレベルが高く、お客様から高い評価をいただいている。社員が大事なので教育を行っており、これを39年前から続けている」とし、「人格者であれ」「夢を持て」と訴えた。「人格形成には色々な人と交わって話をし、色々な機会で勉強することが重要。常に勉強をし、自分を高め、『エースイズム』を踏襲してほしい」と呼びかけた。

今後の方針については、「売上高は現在150億円あまりだが、現在様々なM&A案件の交渉を進めており、2025年までに売上高200億円の達成を目指す。これは安定した会社運営を続けるためであり、その次には300億円を目指したい。また、人材確保に向けて、海外人材の導入も検討したい。今期は売上、利益ともに微増だが、多くの荷主企業からの期待を肌で感じており、来期は激増を目指す。150㎞ごとのエリアに拠点を配置し、スイッチ物流を行うなど、日本全国を駆け巡っていきたい」と語った。

中野政嗣社長は昨年を振り返り、「新型コロナウイルス感染症が5類に移行したが、世界情勢の不安定化であらゆるコストが値上がりし、消費者の買い控えや節約志向が広がった。このため、物量が落ちる結果となった。また、年初から北海道の最前線の社員への大規模な研修を約600人に行い、その後、東北、関東へと拡大させた。これは当社の経営方針書を浸透させる目的だったが、結果、商品事故、車両事故ともに激減するという副次的効果が顕著にあった。この教育効果を継続させるのが重要であり、当社のストロングポイントは『エースイズム』ということを認識し、指導教育を徹底してほしい」と述べた。

また「今期は売上利益とも微増の状況だが、今の形にあった事業運営・営業・オペレーションを行うことが大事。今年は辰年で40周年迎える。会社は龍の如く上昇し、個人は龍の如く成長してほしい」と訴えた。

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