HELICAM 有珠山で高級フレンチのドローン配送実証実験

HELICAM(丹野宏柄社長、札幌市中央区)は2月9日、苗木運搬ドローンを使用し、有珠山で高級フレンチを配送する実証実験を行なったと発表。

同取り組みは、北海道総合政策部次世代社会戦略局デジタルトランスフォーメーション推進課「ドローンマルチユース実証事業委託業務」におけるドローンのマルチユース実証設計の一環として行われた。同社が幹事企業を務める北海道ドローンマルチユースコンソーシアムが同7日に実施。ドローンを使用した高級フレンチフルコースの配送は国内で初の事例。

有珠山の山頂の絶景に囲まれながら高級フレンチフルコース食す、北海道の新しい観光コンテンツとなることを目指して実験を設計。地元フレンチシェフの協力のもと、調理したフレンチフルコースを有珠山山頂駅から展望台(約250m)に用意した客席まで、ドローンを使用して配送、配膳から実食までを有珠山山頂で行った。使用機はHELICAM所有の自立飛行型無人航空機。

ドローンは様々な分野で活用が進み「レベル4飛行」が解禁されるなど制度の整備も進んでいるが、持続的に活用していくには維持管理コストや採算性が課題となっている。そこで物流用のドローン(苗木運搬用ドローン)のマルチユース事例として高級フレンチの配送を設計し、実証実験を行った。同事例が「ドローンのマルチユース」活用の一例として周知され、社会実装に繋がることを期待しているとしている。

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