エース「最前線リーダー研修会」を開催 「社員に教育を」

エース(林博己会長、石狩市)は、タナベコンサルティングの協力のもと、道内拠点の課長・係長クラスを主なターゲットとした「最前線リーダー研修会」を実施した。昨年11月からスタートし、最終回となる第3回研修会が2月10日、シャトレーゼガトーキングダムサッポロで開催、約40人が参加した。

同社の「経営方針書」に沿った形での人材育成に関する基本的な考え方や実践方法などを研修した。
これは、道内に勤務する全てのドライバーやリフトマンなど約600人に対して昨年度行なった研修の継続事業として行なったもの。今後、東北・関東エリアにも拡大していく予定。

参加メンバーは、部下とのコミュニケーションのあり方や、信頼関係を構築するための面談方法などを座学のみならず、グループディスカッション、ロールプレイングなど幅広いカリキュラムを通して、7時間にわたって学んだ。

林会長は講和で取引先や部下に関する多くのエピソードを披露し、「エースが40年間経営を続けてこられたのは、お客様、社員、協力会社に対して、正直な経営をしたから。見返りを求めず、『成長してほしい』という気持ちで接すると、結果がついてくる。お客様のお役立ちに徹することで発展した。人材育成では、最も重要なのは、自分を律し、誤魔化しをしないこと」などと述べた。

また、「40年前から社員研修を続けているが、これも対価を求めていない。勉強してほしいという純粋な気持ちからで、親が子に『たくさんの知恵・知識をつけてほしい』と思うことと同じ。教育した社員が同業他社に流れても、物流業界全体としてレベルアップにつながるので、いいことだと考えている」とし、「この業界は、社員に勉強してもらう機会をあまり提供できていない。部下を育てることは、子供を育てることと一緒であり、愛情を持って行なう必要がある。教育を積み重ね、成長の機会を提供することが、魅力ある職業へとつながり、社員もより自信と誇りを持って働けるようになる」と強調した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする