北海道開発局「簡易パーキング等を活用した中継輸送実証実験」 8月から運送事業者14社の協力でスタート

北海道開発局は8月6日、「簡易パーキング等を活用した中継輸送実証実験」を今年度道内6カ所(長距離輸送4カ所、短距離輸送2カ所)で実施すると発表した。

同実験に協力する運送事業者を募った結果、14社の申し込みがあった。協力するのは、五十嵐運輸、北見通運、協進運輸、札樽自動車運輸、ジェイアール貨物・北海道物流トラック事業部北見営業所、道央通商旭川、苫小牧埠頭経営企画部新領域戦略室、JR貨物北海道支社道北支店、日本通運北見支店北見物流事業所、ほくうん、北海道西濃運輸、眞嶋食品、ヤマト運輸、陸運―の各社。

長距離輸送の実験では、①「道南方面(黒松内町白井川)」では9月中旬〜11月と令和7年1月下旬〜2月、②「道東方面(音更町昭栄)」では同6年9月中旬〜11月と同7年1月下旬〜2月、③「道北方面(名寄市砺波)」では同6年8月8日と同7年1月下旬〜2月、④「オホーツク方面(上川町清川)」では同6年8月下旬〜同7年3月の実施をそれぞれ予定。
同4年度に道内の物流事業者を対象に実施したアンケート及びETC2・0データの貨物車トリップ分析結果より、中継拠点の設置ニーズの高いエリアを抽出。これまで実験を行った地域(道北・オホーツク)に加え、新たに「道南方面」「道東方面」を対象に、ヘッド交換に必要なスペース(12m×40m=480㎡)が確保できる簡易パーキング・チェーン脱着場において実験を行う。
一般車両の利用が比較的少なく、中継輸送に必要な広さが確保出来る簡易パーキングやチェーン脱着場の活用における有効性と課題の把握を進める。輸送時間、輸送費用、環境負荷の変化、トラック実働率、活用する際の有効性と課題の把握、予約システムに必要な機能の把握―などを検証する。

短距離輸送の実験では、後志方面の①「ニセコ町西富」と②「喜茂別町尻別」で同6年8月下旬〜同7年3月の実施を予定。
後志方面では、都市間を輸送する大型トラックから地域内を輸送する小型トラックに荷物を積替える中継拠点が少なく、広域な集配エリアをカバーしており非効率な状況なため、都市間(千歳〜倶知安)を輸送する大型トラックから後志地域内(中継拠点〜各市町村)を輸送する小型トラックに荷物を積替える中継拠点として簡易パーキング等を活用、現状の1カ所(民間施設)から、3カ所に増設する実験を行う。
一般車両の利用が比較的少なく、中継輸送に必要な広さが確保出来る簡易パーキングやチェーン脱着場の活用における有効性と課題の把握を目指す。輸送時間、輸送費用、環境負荷の変化、トラック実働率、簡易パーキング等を活用する際の有効性と課題の把握―などを検証する。

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