工藤商事(工藤英人社長)、ゆうせい運輸(佐藤清夫社長)、岩崎建設工業(野々川正司社長)の夕張郡栗山町を本社とする3社は7月4日、地元の町立栗山小学校(長谷川道彦校長)で1年生63人を対象として、「トラック運送業の仕事の内容や魅力」などを伝えるキャリア教育を実施した。
今回初めて父兄参観日の授業としてキャリア教育を行い、児童だけではなく、父兄や未就学児も多く参加、「子供たちの就職先としての地元の運送会社」をアピールした。
工藤商事がウイングトレーラーとフォークリフト、ゆうせい運輸が4tウイングゲート車、岩崎建設工業がタイヤショベルと10tダンプを会場に持ち込んだ。
また、地元3社のほか、一般貨物事業者の幸楽輸送(札幌市清田区)、エフ・シー・ティー(北広島市)、太陽運輸(同)、丸吉ロジ(同)、大勝(千歳市)、軽貨物事業者のアイ・リンク(札幌市白石区)、保険代理店のアペックス(同豊平区)がスタッフとして参加し、運営に協力した。
キャリア教育の企画・運営を主導した工藤商事の工藤英人社長は「これらのトラックや車両は、この町で仕事をしています。それぞれの車両がどのように動くかを見て、その後は実際に乗ったり、触ったりしてもらいます。楽しんで、私たちの仕事を知ってもらいたいです」と児童らに呼びかけた。
車両がどのように動き、働いているかをデモンストレーションを通じて説明。ショベルカーはバケットの付け替え、4t社はパワーゲートを用いたカゴ台車による商品の積み降ろし作業、トレーラーはパレット積み荷物のフォークリフトによる荷役作業、10tダンプは荷台のダンプアップなどを実演し、車両が動くたびに児童からは大きな歓声や拍手が起こった。
デモンストレーションの後、児童らはスタンプラリー形式でそれぞれの車両をまわり、実際に運転席や荷台などに乗った。子供と一緒に車両に乗る父兄も多かったほか、車両とともに記念撮影をする父兄も多く見られた。児童のみならず、父兄からも「楽しー」「もう一回乗りたい」「かっこいい」といった感想が聞かれた。
終了に際し、「将来、トラックの仕事をしたい人」との質問を投げかけると、ほとんどの児童が挙手し、工藤社長は「大きくなったら、我々の会社を訪ねてきてください」と呼びかけた。
同校の長谷川校長は「このようなキャリア教育は、児童らにとって貴重な体験となり、夢を育むことにつながる大きな機会となる」と述べた。