北ト協と全ト協は1月31日、北海道トラック総合研修センターで「トラック運送事業者のための人材確保セミナー〜働き方改革実現に向けた対応」を開催した。
日本PMIコンサルティングの小坂真弘社長が講師となり、「人材不足時代における運転者人材の実態」「効果的な求人や人材採用の成功例」「人材が定着するための職場環境」などについて説明した。
小坂氏は「昨今のドライバーは、賃金や処遇がよりいい会社があれば移ってしまうことが少なくない。ドライバーに『やめたくない』と思わせる仕組みづくりが重要。そうしなければ、採用しても定着せず、優良なドライバーの確保もできない。その結果、本来、採用してはいけない人材まで採用してしまい、輸送品質に問題が出て、荷主との信頼関係も築けない」と強調。
人材づくりには、求める人材像を明確にし、妥協しないことが重要とし、「もし人材がいくらでも採れる時代であっても、これがぶれると信頼できる運送会社とはなりにくい。属性や人柄、資格や技能など求めるめものを具体化し、場当たり的にならないよう人材を揃えていくべき」と訴えた。
また、採用にあたり、「HPは必須。スマホで見られる採用専用のHPを用意してほしい」とし、SNSを利用して採用を成功させている企業の事例を説明した。