宅配便荷物を在来線旅客列車で運ぶ貨客混載輸送に取り組んでいるJR北海道と佐川急便は2月13日、これまでの検討において一定程度の進捗がみられたことから、次のステップとして、北海道新幹線を使った輸送の検討を行っていくと発表した。
両社は昨年4月、JR北海道の宗谷線稚内駅・幌延駅間において、幌延町向けの宅配便荷物を旅客列車で運ぶ貨客混載輸送事業を開始し、現在は一日あたり約50~60個の宅配便を輸送している。
佐川急便では、北海道・本州間の輸送ネットワークの効率化による配送品質の向上を図り、これまでより短いリードタイムでの輸送を可能にする新しいサービス展開の実現を目指しており、JR北海道としても、北海道新幹線を有効活用できることから、今回取り組むこととした。
北海道新幹線新函館北斗駅・新青森駅間で、客室内へ宅配便荷物を収納した専用ボックスを積載して輸送するスキームを検討している。
事業化については、実車検証の結果などを踏まえて、関係機関等と調整していくとしている。