留萌開発建設部と増毛町は7月19日、増毛港本港地区において整備を進めていた屋根付き岸壁の工事が完成したと発表。これにより農水産物の輸出促進・輸出力強化を図る。
同施設の整備は、平成29年5月に増毛港を含む道内の6港湾管理者が策定した国交省港湾局長認定の全国初の農水産物輸出促進計画に基づき、道内6港で推進している農水産物輸出促進基盤整備事業の一環として実施。海外への輸出促進を図るため、輸出拠点港湾においては小口積替円滑化支援施設等、連携水揚港湾においては屋根付き岸壁等の整備を進めるもの。
増毛港では、サケ等の荷役は野天で作業しており、鳥糞などの異物混入や直射日光などによる品質低下が課題であり、増毛産水産品の更なる輸出促進を図るため、開発局と管理者・漁業者による一体的な取り組みを行うことにより、品質・衛生管理をさらに強化。
ハード対策として「屋根付き岸壁」を整備し、ソフト対策として「高度衛生管理のための計画策定 (増毛港衛生管理マニュアル)」「滅菌海水装置の導入」「製氷施設とエア-搬送装置の導入」などを図った。
これら整備効果として、衛生管理水準が高度化し、さらなる輸出促進を目指す。