ライター橋本愛喜氏「トラックドライバーのマナー」注意喚起 旭ト協青年部会・女性部会研修会

旭ト協青年部会(堀川健部会長、旭川陸送)と女性部会(鷹嘴充子部会長、吉岡)は12月9日、アートホテル旭川で合同の研修会を開催、フリーライターの橋本愛喜氏が「取材から見える運送業界の課題」のテーマで講演し、トラックドライバーのマナーやネットリテラシーについて注意喚起した。
 
橋本氏は、「トラックドライバーは『社会的地位が低い』『底辺職』などと言われることがあるが、自分がかつて携わっていた仕事をこのように言われたくない。こうした状況を何とかしたいと思い、ドライバーのことを書いている。コロナ禍で『エッセンシャルワーカー』と言われ、イメージが向上している今がチャンスだが、未だにポイ捨てや立ち小便などをする一部のドライバーがいるのも事実。『路駐せざるを得ないトラック』や『高速道路でゆっくり走るトラック』とは異なり、これは全く擁護できない」と述べ、主にSNSでアップされているマナーの悪いドライバーの実例を紹介。

「一部でもポイ捨てなどを行うドライバーがいれば、『底辺職』のイメージは払拭できない。車外にゴミなどを捨てるのは、人間性を捨てるのと同じ。一番被害を被っているのは真面目に働く大部分のドライバー」と強調し、スマホやSNSが広く使われている現在では、ドライバーのマナー違反は、社名やナンバーが見える状態で、すぐにSNSに投稿され、世界中に拡散してしまう危うさがあると説明した。
その上で、運送会社として「車庫へのゴミ箱設置」「ゴミ袋や(カップ麺の残り汁を固める)凝固剤の提供」「毎日、会社の看板を背負っていることの教育・指導」が重要と述べた。

あわせて、ドライバーに対するネットリテラシー教育の必要性を説き、「一度、SNS上に自社のトラック・ドライバーがアップされていないか、エゴサーチしてみることも有効」とし、検索方法を指南した。

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