運送事業経営塾(工藤英人塾生代表、工藤商事)は8月29日、北広島市立西部小学校と西の里小学校で、1年生と地域住民を対象とした物流教室「はたらくくるまといっしょにあそぼう」を開催し、トラックや重機のデモンストレーションや試乗・触れ合ってもらう体験を提供した。
同日に2校で開催するのは初めての試み。
同塾メンバーのうち、丸吉運輸機工(吉谷隆昭社長、北広島市)、ジャスト・カーゴ(清野敏彦社長、石狩市)、幸楽輸送(不動直樹社長、札幌市清田区)、エフ・シー・ティー(坂尻正昭社長、同)、大勝(生川勝則社長、千歳市)が車両とスタッフを提供、工藤商事(工藤英人社長、夕張郡)、江尻運送(江尻豊社長、茅部郡)、山一運輸(服部浩司社長、札幌市手稲区)、アペックス(中田貴司社長、同豊平区)、アイ・リンク(本間勝行社長、同白石区)の各社がスタッフを提供した。このほか、同イベントの趣旨に賛同したティーアール・ネットサービス(渡邉貴浩社長、同手稲区)が車両とスタッフを持ち込み協力した。
各社が分担してユニック車、ウイング車、大型トレーラー、ウイング車、ショベルカー、冷凍車などを会場に用意し、実際に車両が動く姿や作業する姿を見てもらい、普段どのような仕事をしているかを説明するとともに、実際に運転席や荷台に乗ってもらい、働く車を体験してもらった。
デモンストレーションでは、3台連続でのトレーラーの連結のほか、ユニック車のブームを目一杯伸ばしたり、冷凍車から大量の冷気が出る様子を披露し、児童からはその度に大きな歓声や拍手が起こった。
このほか、ユニック車でのUFOキャッチャーや、運転手やオペレーターの体験、トレーラーでの校庭周回、荷台を飛び跳ねる舞台にするなど、トラックを身近に感じてもらい、児童が楽しめるよう企画。トラックをはじめとした「働く車」の役割や動く姿、格好よさを伝えた。
同塾では、この取り組みを「楽しみながらトラック運送業界に興味を持ってもらう」「トラックなど働く車で仕事をすることの格好よさや面白さを伝える」ことで「業界のイメージ改善」や「将来に向けた人材確保」につなげるとともに、参加した「ドライバーの教育」にも役立てたい考え。
同塾では、「我々物流業は地域に根差し、地域に認められ、地域とともに歩み続ける存在であり、地域との信頼関係が前提。私たち地元企業自らが物流業の素晴らしさや、仕事のやりがいなどを発信する責任があると考え、今回の活動につながっている。我々は胸を張って誇れる企業でなければならないと考えており、安心して働ける就職先であるべき。子供たちの親御さんが心から安心して送り出せる企業であることが理想。この活動はいわゆる、10年後に入社してくるであろう新入社員への企業説明会という意味合いを持っている」としている。