苫小牧港管理組合は1月31日、「苫小牧港カーボンニュートラルポート(CNP)形成計画案」を公表した。2030年度に2013年度と比べCO2排出量を48%削減、2050年度にカーボンニュートラルの実現を目指す。
昨年1月に発足した「苫小牧港カーボンニュートラル検討会」でおよそ1年間かけて取りまとめたもので、苫小牧港のCNPの計画的な形成に向けて、温室効果ガス発生量の現状及び削減目標、目標達成のために講じるべき取り組み、ロードマップ等について定めた。また、苫小牧港の港湾地域内や出入する船舶・車両から排出される温室効果ガスの排出をゼロにする取り組みを計画し、CNPとして苫小牧港の目指す将来像を明確にした。公共ターミナルを経由して行われる物流活動(海上輸送、トラック輸送、倉庫等)も対象。
計画期間は2050年度までとし、目指す将来像として、「北海道・北日本への次世代エネルギーの供給拠点」「次世代のエネルギー備蓄拠点」「カーボンリサイクルコンビナートの形成」の3点を掲げた。
これに向けて、「上屋使用電力の再エネ化」「ホイールローダのHV化」「タイヤ式門型クレーンのHV化」「フェリー船・RORO船のLNG燃料転換」「新規岸壁整備による滞船解消・トラック走行距離短縮」「大型車両のHV化」などの取り組みを進める。
3月31日までパブリックコメントを募集しており、これを経て正式に策定する。