エース(林博己会長CEO、石狩市)は6月11日、札幌サンプラザで創立39周年記念式典を開催、グループから経営幹部、管理者、拠点長などが参加したほか、正社員・パート従業員140人に対する永年勤続表彰を行った。
林会長は、札幌市内で会社を興してから石狩市に拠点を移し、バブル経済とその崩壊、震災や新型コロナウイルスなど多くの危機を乗り越えてきたことを振り返り、「いい荷主、いい社員、いい協力会社に恵まれ、39年間連続の増収を達成できた。これは、お客様の為になることばかりを考え、歯を食いしばって、正直に、地道に商売をしてきた証。結果、30年間以上お付き合いをいただいている優良企業のお客様も多い。2018年の胆振東部地震による全道ブラックアウトの際も、何も言わずともドライバー、パート従業員が普通に出勤し、前日と同じく朝から働き、物流を止めなかった。この時に、エースイズムが浸透していると感動した。業容拡大を目指して進んでおり、鹿児島県まで営業拠点を拡大したい。40年、50年、100年企業を目指し頑張っていく。未来は明るいと考えている」と呼びかけた。
中野政嗣社長は「林会長が7人7台で創業し、現在は1456人、586台へと成長し、傘下入りした中川運送と北交産業を合わせると1700人、770台の規模になる。一貫して人材育成に力を入れており、昨年度は最前線にいる社員全員に研修を行い、エースの理念をいかに腹落ちさせるか取り組んだ。これにより副次的効果として事故件数も減少した。企業は倉庫や車両などお金で買えるハードと、人材や理念などお金で買えないソフトで構成される。重要なのはソフトであり、エースイズムを腹落ちさせた従業員を1人でも多くすることが、これからの発展につながる。真の意味の教育を続けていきたい」と述べた。
また、グループ企業の関東エース(新座市)の長谷川真也社長、中川運送(門真市)の北東卓社長、北交産業(留萌市)の沖田謙司社長がそれぞれ挨拶を述べ、今後の発展に向けて意識の共有を図った。
永年勤続表彰で勤続25年表彰を受けた営業本部の根田恵史執行役員が「来年は一つの節目となる40 周年を迎える。その先の50周年、100周年に向けてますます発展していくため、貢献したい」と決意を述べた。