北海道開発局・小樽開建部 後志で「道路施設を活用した中継輸送実証実験」

北海道開発局と小樽開発建設部は6月30日、後志地域において「道路施設を活用した中継輸送実証実験」を行うと発表した。「北海道開発局とヤマト運輸との北海道の生産空間の維持発展に資する連携協定」に基づいて行うもので、7月3日から年度末まで平日に実施する。

北海道開発局では、令和4年度まで実施した「道の駅」での実証実験において、一定の成果を確認できたことから、生産空間を支える物流のサービス水準確保を目的として、実証実験を全道に拡大するとともに、「道の駅以外の道路施設(駐車帯、SA・PA、除雪ステーション等)の活用」を進める。併せて、「地方部の中継拠点から広域に分散する配送エリア内各地への輸送の効率化に関する実証実験」も行う。

昨年度に全道の運送事業者に行った調査で、中継輸送を実施したいOD(出発地と到着地の間)パターンとして、「札幌―北見」や「札幌―函館」が多かったことから、この動線上の中間に立地するエリアを「中継拠点の配置ニーズが高そうなエリア」として絞り込んだ。「札幌―函館」の中間にある後志地域に立地する道路施設を対象に中継輸送拠点候補箇所を検討し、道路施設(除雪ステーション)を中継拠点として活用する実験を行う。

実験では、千歳〜倶知安を輸送する大型トレーラーから後志地域内(中継拠点〜各市町村)を輸送する小型トラックに荷物を積替える中継拠点を増設する。中継拠点として「ニセコ除雪ステーション」と「尻別除雪ステーション」を新たに活用し、ドライバーの労働時間、輸送費用、環境負荷の変化などを検証する。 

今年度は秋頃をメドに、「オホーツク地域」や「道北地域」においても道路施設等を活用した同様の実証実験を行う予定。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする